偉大なる暇

成熟によって得たものは暇である。
この暇、なんてすばらしいんだろう。

浴びるほどの暇の中で、
時間との関係性のなかで生きる。
暇と自由は、どこか似ている。

仕事に追われているときも、まわりから
「暇そうですね」 といわれるひとにあこがれる。
人間の器量って、暇に見えるかどうか、だと思うから。
反対に、忙しそうに見える、というのはどうも貧乏臭い。
いわば、ただのルームランナーだ。
独りよがりに疲れ、おまけにどこにも行けない。

「あんまり暇そうなんで、そっとしておいてあげます」
そんな人がいたら、いっしょにいたい。
ふつう、人は暇な人を見つけては忙しくさせるから。

「暇である」というより、
「暇でいる」という暮しを極めたい。

無限の可能性が「暇」にはあるから。

未曾有の経済危機にみまわれる、と誰かが言う。
この危機はいつ終わるのか? と誰かが問う。

どうかな? 
この危機は「変わる」ための節目だったのだと思う。
確実に、人の時の過ごし方を。

「偉大なる暇」
それがやってくる。
うれしいじゃないか。 なにしろ

暇をつぶす道具なら、はいてすてるほど、ある。


きょうのつくえ(田坂広志さんの著書は明るくていいですね)

いま売れてるものって、暇なひと向けのものばかり、熱烈歓迎暇人

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10 件のコメント

  • 難しいお題。でも、暇って、なさそうで、意外とあるものだ、と思ってます。時間がない、時間があっというまに経つ、と思っていても実はけっこうぼんやり時間をすごしているものだし。暇を意識して有効に使い、リフレッシュをはかる、という段階にはまだ到っていません。

  • こんばんは。いつも楽しませてもらってます。自分は基本的に暇人ですが全然退屈してないので「暇」大歓迎です。

  • 明けましておめでとうございます。
    なおきんさん、今年もゆるりとよろしです。

    さて『暇』。同感ですね。
    ただ、暇を豊かと思えるには、自分の居場所が必要かな、と。
    居場所というのは『帰るべき場所』と『必要とされている場所(やるべき事でもいいかもしれません)』という意味での居場所です。
    これがないと、暇は豊かさよりも、孤独と不安に支配されてしまう気がします。
    とは言え…。
    いいですよねー、完全にノープランな日。最高に贅沢な時間!
    そんな時間の使い方で、その人の人生観が分かると思います。

  • 目標です! 忙しいのに暇そうに見える人!
    「なぜそうなの?」と愚問したこともあります。
    もちろん、いい具合にスルーされちゃいました。
    手本となるような、出来る大人の人が身近にいるという
    恵まれた環境に感謝しつつ、自分もいつかそうなれたら
    いいな…なんて思ってます。(道程は険しいぞ)

  • 日本の時間が一番早いと思います。 この時間しか知らないと「ゆったり」できないと違いますか? 生まれて初めてイギリスに行ったとき向こうのペースというものに慣れるまで、無茶苦茶、心を消耗しましたもん。 一度コツを掴むと、どこでもO.Kになりました・・それが今日まで残ってて、自分を追い詰めないので助かっております♪

  • “暇”と言うか“余裕”に憧れがありますね。
    “余裕”を作るために貪欲に色々吸収したいと思います。きっと“いざという時”に焦りたくないのだと思います。朝、早めに起きたり、早めに会社に出社したりするのも余裕や暇の為にしてるんだろうなぁ・・・とこの記事読ませて頂き、思いました。
    うん。やっぱり、読書で知識を吸収したり、ピアノの練習、運動も無駄じゃないんだ。っと暇や余裕を作る為に改めて精進しようと思いました。(まぁ、好きでしてる事が95%だと思うので理由付けかも・・)

  • 今年のなおきんさんの抱負もそうですが、ぐさっと来ました。ここ10年「忙しがっちゃダメ、忙しいという字は心をなくすと書くでしょう?」なんて周囲にうそぶいてもきました。でも現実はマジで忙しい・・・子ども3人抱えて毎日を塗りつぶして明日につなげていた時期もありました。主婦って皆こんな生活なのよね。
    暇になったら、余裕ができたら、山のようにやりたいことだらけです。
    だけど、今の自分を白鳥のように見せなければ・・水面下では足を死に物狂いで動かし、でも水上では優雅な姿。
    ニュアンスはちょっと違う?
    自分の事を「主婦」とくくれるようにもなりました。最近自分を大人と自覚できるようにもなった。これからは「暇」が似合う大人になりたいです。

  • 未曾有という字面を見ると「みぞうゆう」と読んでしまいそうになります。

    「忙しい」が口癖の人に「ヒマだったら連絡ちょうだい」とメールしちゃいました。
    モニターの向こうから舌打ちが聞こえてきそうです(^^;)

  • なおきんさん、(おくればせながら、明けましておめでとうございます!)
    今回の記事を読んで、「そうかー、これでいいんですね」、と思いました。
    私も自分は基本的に暇だと思っているのですが、そうであることにpositiveな意見が聞けて嬉しかったです。
    (本年もよろしくお願いします!)

  • なおきんです。せっかくの休日をほとんど床の上ですごしてしまいました(いまもそうですが)。そんなわけで頭が全然働きません。こうならないよう、「やばいな」と思ったら、無理をせずに早めに対処しましょうね。
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    さっちゃん、一番ゲットおめでとさまです。
    暇は意識してとるようにしましょう。多忙に任せ手、失われていくものにもっと注力していきましょうね。
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    じさん、初コメントいただきありがとさまです!
    「偉大なる暇人、退屈を知らず」ですね。これからもよろしくさまです。
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    oreoさん、あけましておめでとさまです!
    たしかに自分の居場所なき暇人というのは、精神的におちつかないかもしれませんね。なんの予定もない一日という解放感は換えがたいものがありますね。
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    faithiaさん、いいですね、多忙でいながら隙に見えるひと。そういう余裕のようなものが大人の文化を生むんでしょうね。偉大なる無駄こそは、アイデアの宝庫。がんばりましょう。
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    たまやんさん、自分で自分を追い込んで生きにくくする人たちは意外と多いもの。どうかその姿勢でこれからもがんばってくださいね。
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    華龍さん、時間も知識も余裕があれば精神的なゆとりができますよね。暇そうに見えるひとって、ちゃんとそのことを考えてたりするもんです。ぼくにとって、耳の痛い話ですけど。華龍さんはどうですか?
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    kei3さん、3児の母ということで毎日大変のことと思います。でもそんな中でも大人の女性を感じさせるのって、あんがい水鳥のようなものかもしれません。がんばってね。
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    ちぃさん、ああ、ありますね。みぞゆう。「忙しい」と発しているひとはどこか「暇である」ことに罪悪感を持ってしまうのかもしれません。けっしてそんなこと、ないのにね。
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    hiroさん、あけましておめでとさまです!
    そうなんです。それでいいんです。暇であることは素晴らしいし、創造の源でもあります。本年度もどうかよろしくです。

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    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。