四十になればすこしは・・

誰から聞いたのか読んだのか忘れたのだけど
「四十になればすこしはまともなものが書けるさ」
というフレーズがずっと頭のどこかにある

むかしから本を読むのは好きだったけれど
国語は科目の中でもっとも不得意だったし
作文とか読者感想文の類が大嫌いだった
どうせ将来書く仕事をするわけじゃないし
などとあきらめ、書けなくても不便しないさ
などとひらきなおっていた

それをいつしか
書くのもまんざら悪くはないな
と思えるようになったのは、
どこかで冒頭のセリフを
読んだか聞いてからのことである

人間どうせいつか死ぬ

生きている間の何処かで、
寿命ならまんなかあたりで
すこしはまともなものが書ける
というのはまだ十代のぼくにとって
とても大きな励みになったのだ

もちろん、「まとも」のレベルは
普通の人が考えているより
ずっと低いのだろうけれど、それでも
書くことがいくぶん楽になったのも事実

それがブログやメールなど
毎日こんなに書くようになるとは
とても想像もしていなかった
していたら、きっとおじけづいて
書き始めるなんてできなかったと思う

そんな「四十」も、いまはむかし
書くことはどこか苦手のまま、とってある
たったこれだけのことを書くだけでも
ひとよりたぶん、エネルギーを使うから

そこで
八十になればもう少しまともなものが書けるさ
に上書きし、すこし肩の力を抜いてみたい

まあ、八十まで生きてないと思うけど

5 件のコメント

  • 遅ればせながら、8周年おめでとうございます!!
    なおきんさんの、文章は読みやすく難しい内容もさらっと
    入ってくるところが魅力です。
    他のブログとは全く違うところも、大好きです。
    更新を楽しみにしている、数少ない大切なブログになっています。これからも、よろしくお願いします!

  • なおきんさん。
    8周年、おめでとうございます(^-^)
    一杯の方がお祝いに来られていたので
    ちょっと待ちしてました。
    (ガキがすねてるみたいな)
    思っている事を、うまく文章化して人に
    読んでもらうのって、凄く難しいって
    思っています。
    心のなかは書きたい思いがいっぱい溢れて
    いるのに、いざ文章にしようとすると
    思っていることのこれっぽっちも表現できない。
    そんな自分にイラついて諦めてしまうことも
    あります(^-^;

    ところで、最近三浦しをんさんの(舟を編む)
    という本を読みました。
    辞書を作っていく内容なんですけど、
    言葉のもつ意味合いの面白さに魅了されました。
    言葉って、凄いです~(^-^)/

  • さえぴーさん、一番ゲットおめでとさまです!
    いつもありがとさまです。更新を楽しみにしてもらえるような記事を出し続けるようがんばります。とはいえ、たまにヘンなのあっても許してね(笑)
    ——————————-
    Yossyさん、
    ありがとさまです。8年ものあいだ、だんだんとコメントが減り、そのぶんお便りメールが増える傾向にあります。これも変化の流れの一つですね。「舟を編む」、なかなか面白そうですね。卓上に積まれた本を読み終わったら、ぼくも手を出してみたいなとおもいます。

  • なおきんさんにとっては、文章を書くことは得意なことではないと感じるのかもしれませんが、多くの方を惹き付ける文章であることは間違いありません。
    忙しすぎてイラ写を読む時間がないことが数日続くと、無性に読みたくてしかたなくなりますもん。

  • はてなさん、
    ありがとうございます。なんだか救われる思いです。落ちこぼれて救われた経験を持つと、落ちこぼれることに恐れが無くなるもんですね。前向きになれるってもんです。と、話がずれてしまいましたが。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。