朝鮮半島が統一するってそれホント?

分断国家はやがて統一する?

かつて西ドイツが東ドイツと統一を果たしたとき、まもなく朝鮮半島にも同じことが起きると予想された。1990年は東西冷戦が収束し、民族自決の時代がやってくるといわれた。もし南北朝鮮が統一するなら、東ドイツが消滅したように、北朝鮮が消滅するだろうと言われた。中国では天安門事件が起きた。東ヨーロッパでは共産主義政権が次々に倒れ、ついにはソ連も消滅した。北朝鮮も持たないだろうと考えられた。

ところがどうもそうではなかった。
あれから27年が過ぎるが朝鮮半島はいまだに南北に分裂したままだし、統一するとすれば、消滅するのはむしろ韓国のほうではないかと言われるようになった。いくつかその兆候が見て取れる。

統一すれば、国名は高麗民主連邦共和国だといわれる。
遡ること2000年のある日、韓国金大中大統領と北朝鮮金正日との間で統一について合意がなされた。内容は、共産主義を容認すること、これを前提に統一が達成されるというものだった。親北政権が続けて生まれ、北朝鮮に批判的だった朴槿恵は任期途中で罷免された。後釜として、親北朝鮮派の文在寅(ムンジェイン)大統領が誕生したのは、今もシナリオが生きていることを裏付けた。支持率は今も下がらず高いままである。

 

韓国は消滅の道にある?

「朝鮮日報」で28年間記者をやっていた李度珩さんの著書『韓国は消滅への道にある(草思社)』によれば、高麗民主連邦共和国誕生のプロセスは着々と進められていることがみてとれる。

たとえば韓国マスコミの左傾化。すでに韓国では、各大学に設けてある反体制·親北派の言語アカデミーに所属しなければ、マスコミ業界で入社試験すら受けられない。しかも面接試験は社長、主筆、局長のほか、労働組合の委員長をも参加する。たとえ社長がある学生を採用したくても、労組の委員長がNOと言えば見送られる。逆はない。採用決定権は労組にあるのだ。さいしょに労組肝いりで入社したころの社員は、いまごろは要職につく年齢だ。

韓国マスコミはひたすらに、親北反日反米を唱えた。2016年暮れ、朴槿恵(パククネ)大統領打倒のデモは一層ボルテージが上がり、ついには弾劾裁判で罷免となった。この時もマスコミは弾劾する側ばかりを報道し、朴槿恵を擁護する側のデモはほとんど取り上げられなかった。日本でもおなじみだが偏向報道である。同時に反日につながることはどんな些細なことも取り上げ、少しでも日本擁護につながる情報は無視されるか消された。

韓国ではマスコミだけでなく、司法も左傾化している。司法試験の受験生に「朝鮮半島の正当性はどちらなにあるか?」と問えば、実に9割以上が「北韓(北朝鮮)」と答える。理由は「韓国の建国勢力は親日派だったから」である。親日・知日派は一掃された。韓国の法曹界は真っ赤っかであるという。反日と赤化は相性がいいらしい。

北朝鮮の創始者、金日成は建国当時から対南工作(対韓国スパイ活動)に司法が役立つと考えていた。1974年には、工作担当要員に「頭が良くてしっかりしている子には、デモに駆り出さず、孝試準備をさせなさい」と指示を出している。孝試とは司法、行政、外務など、日本でいう国家公務員一種の試験にあたる。

金日成は北朝鮮国内にいる優秀な学生を指して言っているのではない。すで韓国に潜入させている学生工作員に対して便宜を図れと、そう言っている。なんとも末恐ろしいではないか。韓国ではデモが日常茶飯事に起きているけど、そのうちのいくつかはこうした潜入した工作員によるものなのだろう。そして中でも優秀な工作員は、外からの扇動ではなく、官職について内側から韓国社会を変えていくのだ。

いったい韓国はどうなっていくのか?

 

日本もまた同じ道にある?

韓国のことが気になりつつも、それに加えてこのさざ波のような胸騒ぎはなんだろう。これらのことはとても韓国だけのことじゃない気がする。日本でも同じことが起きているのではないか。

いまでこそ北朝鮮といえばミサイルや核実験が想起されるが、それまでは日本人拉致被害者であった。小泉首相の訪朝により、一部しか知られなかった拉致被害者が明らかになって17年、なぜ今だに彼らは帰ってこれないのか。憲法9条があるせいもある。自衛隊は被害者奪還を理由に他国に派遣できない。護憲派が拉致被害について触れたがらないのはそのためだ。だいいち北朝鮮は、なぜ日本人を拉致したのだろうか?誘拐なら身代金と交換なのだろうが、それもない。経済支援と交換しようとするも、徒労に終わった。「探したが死んでたよ」と偽の遺骨を送りつけてきた。被害者の家族も居たたまれず、怒りに震え、慟哭した。北朝鮮は誠意のかけらもなかった。

いったい北朝鮮は何を理由に拉致などしたのか。
拉致してじゅた日本人を、北朝鮮は潜入工作員養成のために働かせた。これは大韓航空爆破事件の犯人である金賢姫(キム·ヒョンヒ)工作員の証言でも明らかになったことだ。しかも日本語を教えるだけじゃない。それだけなら帰還してきた在日自国民にさせればよかった。それでは不十分だったに違いない。日本人のほんのわずかなしぐさやクセ、風習までもしっかり身につけさせる必要があった。10代から40代までの女性、20代から50代までの男性、それぞれの属性をもつ日本人を拉致して教育係として、日本人として不自然でない工作員を養成させた。ゾッとする話である。子供の頃から工作員として育て、日本になりすまして潜伏させ、そこで学校に入ったり就職させたのだ。「ちょっと日本でスパイしてくるわ」といった生易しいものではないのである。何十年にもわたり、ごくふつうの日本人として暮らし、工作員としてのミッションをこなしているのだ。

拉致をしなくて済むようになったのは、悔い改めて改心したのではない。すでに目的が達成されたか、別の手段で行えるようになったからである。

韓国で行われている活動を鑑みれば、日本でも同じ活動をするとみるのが自然である。仕草まで日本人そっくりの工作員はマスコミ、大学・高等学校、法曹界、そして国会。おそらくは学生時代から、あるいは就職活動の時期から侵入し、潜伏している可能性が高い。70年代から活動していれば今ごろは還暦を超えるだろうし、80年代から活動していれば企業で要職についているか、国会議員になっているかもしれない。平均以下の工作員ならデモを扇動する活動に回ったかもしれない。

日本はびっくりするほど外国人に甘くなった。通名(外国人が日本人名を使うこと)を可能とし、何度変えてもよくなった。生活保護などの助成金が受けやすくなり、健康保険が入手しやすくなった。いまのところ外国人参政権は認められていないが、これも時間の問題かもしれない。

注目すべきは、工作員と思われる疑わしい人物を考案はマークはできても逮捕はできないことだ。罰する法律がそもそもない。「スパイ防止法」がないからである。先進国では珍しいことである。それを知った学生時代、そのことを教師に聞いてみた。なぜ日本にはスパイ防止法がないのか? そもそも、と教師は冗談ぽく答える。「日本にはスパイがいないから必要ないんじゃないかな」

あたりまえのことだけど、工作員が居ないから必要ないのではない。そんな法律ができると都合の悪い人たちが反対するからだ。こうした「都合の悪い人たち」は法案を作る側にもいるし、そんな法案を通させまいと世論をつくるメディア側にもいる。スパイ防止法よりずっとずっと、はるかに緩やかな「組織的犯罪処罰法改正案」ですら「共謀罪」などと呼び、あれほどの反対があった。テレビや新聞ばかり読んでいれば「共謀罪とはひどいな」と思わせられたかもしれない。番組側も「出演したければいう通りにしろ」と事前に通告してあるのかもしれない。

 

「大義なき解散」が生んだ成果

2017年10月に行われた衆院選は実にひどかった。

安倍総理が衆議院を解散したとき、マスコミも野党もそろって「大義なき解散」と反発した。国難突破解散だと安倍首相が言えば「お前が国難だ」というプラカードが街を徘徊した。ついには北朝鮮までもが「アベは大義なき解散をやめろ」と非難した。これは偶然だろうか? こと反安倍については、野党も国内メディアも北朝鮮と同じことを言う。野党が次々に看板を書き換え、また元に戻したりした。新党が誕生し有権者を失望させ、やがて烏合の党員を絶望させた。

そのようにしてドタバタと選挙が終わり、結局与党の議席数はほとんど変わらなかった。朝日新聞などは「民意なき選挙」と非難した。自分たちで調査した2000人からはじき出した内閣支持率と矛盾するじゃないかと。ニュース番組では「安倍一強のままでは民主主義が崩壊します」とコメントする識者がいた。

その朝日新聞の誤報がきっかけで国際社会問題化した慰安婦問題、軍艦島や竹島をめぐり、日本と韓国の関係は悪化の一途である。由々しきことだと思う。なぜ韓国はわざわざ日本に嫌われることばかりするのだろうか?韓国にとっても利することはないはずなのに。だがこれがもし北朝鮮の工作ならば、納得できる。

日韓の関係が悪くなると、相対的に北朝鮮に有利である。両国が手を携え自分に向かうことがなくなるからだ。このことはアメリカに対しても言えるだろう。高高度ミサイル防衛THAAD配備の追加配備でこじることがあれば、在韓米軍は撤退するかもしれない。米軍兵士や家族、韓国駐在員たちが危険にさらされるからだ。これも北朝鮮に大いに利することになる。

 

北朝鮮は安倍さんが大嫌い

ミサイルや核攻撃という脅威は恐ろしい。同等に工作活動というソフトも恐ろしい。日本を弱いままにしておき、自分たちを攻撃させないようにしておく。自発的に、それとは気付かれずに。そのようにしてこれまで長年かけてコツコツやってきたのだ。ついには2009年に政権交代までさせた。だのに日本人は愛想を尽かし、復帰した安倍は巧妙にジャマをしてきた。やりづらいったらない。それでひとまず世界中でアベが非難されるようにした。極右であり、差別主義者であり、歴史修正主義者であるとした。最初はうまくいきそうだったが目論見は外れた。安倍はあまりにもたくさん外遊をし、同時に人たらしなところがある。トランプもプーチンもドゥテルテもモディもエルドアンもアベのことが大好きである。北朝鮮にとってこれが腹立たしい。国連で満場一致で非難決議がなされもした。安倍が手を回したのだろう。その意味で「アベ政治を許すな」に加え「お前が国難」とは、なかなか言い得て妙である。

やりづらくなったのは他にもある。
インターネットである。ネットメディアの接触時間が長くなったことである。いくらテレビや新聞を使って世論を形成しようとしても、インターネットで流される情報でかたっぱしから偏向報道がバレていく。せっかくテレビで発言できなくした論者はいま、ネットメディアで言いたい放題である。韓国の世論や政策はある程度牛耳れても、日本ではなかなかそうはいかない。おとなしく見える日本人だが、ことネットでの発信力は世界でもトップクラスである。

そのことを証明してみせたのが、2017年衆院選だったのではないか。

 

マスコミの凋落は「報道しない自由」がバレたこと

近年、韓国はますます報道の自由が失なわれていった。おそらく日本もそのはずだ。だが報道規制は日本国政府によるものではない。自ら下したことである。テレビや新聞の影響力が減れば、おのずと自由は奪われる。いわゆる「報道しない自由」が明るみになり、「報道しなかった部分」が広く知られることになった。そもそも放送法を守っていなかったことまでバレた。既存メディアの影響が弱まったのは、読者の活字離れや視聴者のテレビ離ればかりじゃない。マスコミへの不信こそが影響力を減らし、減ったぶんさらに信頼を失わせたのが原因である。

従来マスコミは、報道を通じて権力者である政府を監視する立場にあった。それがいつしか自分たちが権力をふるい、政府を監視し、視聴者を誘導するまでになった。そのための工作もした。だが時代は変わりいまでは自分たちが視聴者に監視されている。そのことに気づかないわけにはいかなくなったのだ。

 

拉致被害者の、1日も早いご帰国を切に願います。

 

1 個のコメント

  • 同感です。私は政治のこともマスコミのことも語る場はないし、誰かに同意を求めることもないけれど、昔から思っていたこと。
    では、どうしたら良いのか、答えも出ない自分がいつももどかしいです。

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    なおきん

    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを
    めざす。