戦前の映画に心ここに在らずなお話
ドイツで暮らし始めたばかりのある春の日、ぼくはテレビを買うことにした。 1984年にもかかわらず、街の電気屋ではまだ白黒テレビが安く売られていて、お金のないぼくは当時としては大金だった429マルクを工面、身を切る思いで渾…
ドイツで暮らし始めたばかりのある春の日、ぼくはテレビを買うことにした。 1984年にもかかわらず、街の電気屋ではまだ白黒テレビが安く売られていて、お金のないぼくは当時としては大金だった429マルクを工面、身を切る思いで渾…
新聞発行部数=販売部数ではない 新聞の「押し紙問題」を耳にしたことがあるだろうか? たぶん、あまり知られていないかと思う。知られていればもっと問題になっているはずだし、新聞社のうち、何社かは廃業に追い込まれ…
まだ1980年代の半ば、ぼくはヨーロッパ28カ国をバックパッカーとして旅をした。ドイツ、フランスを中心に西欧、北欧へ数回、それから半年かけて東ヨーロッパから旧ソ連の共和国を回った。当時、世界は東西冷戦時代で…
友達が少ないと生きづらい時代である。 また、友達が少ないことで「人間的に欠陥がある」かのように思われやすい。そうならないよう誰かとくっつくことで安心し、こんどはつきあいの悪い人間を排除しようとする。いつの時代にも、避けが…
今日にでも、アメリカは北朝鮮を攻撃する。 唐突になにを言い出すのか!と思われるかもしれない。ぼくも「まさか」と思う。だが、アメリカと中国との間で奇妙な利害の一致が見られれば、それはじゅうぶん起こり得るシナリオだ。北朝鮮の…
それぞれのやり方で、それぞれの世界を作る。 旅においても同様で、そこに暮らす人々がおくる日常を異邦人として漂うのが、ぼくの好む旅のスタイルである。非日常ゆえに、際立つ日常。そいういうのがマゾ的に好きなのだ。…
ミヒャエル・エンデ作の『モモ』。 物語には、人々から時間を盗む「灰色の男たち」が登場する。彼らに時間を盗まれた人間は時間の倹約を強制され、心の余裕をなくし、人間本来の生きかたを失ってしまう。この作品がドイツ…
こんにちは、なおきんです。 おかげさまをもってこのブログ「東京イラスト写真日誌(イラ写)」は、2005年2月に開設された「香港イラスト写真日誌」から数えて12年が過ぎました。途中、なんども更新をやめようと思いましたが、き…
真珠湾展示館に向かう。 戦場となった地に併設される歴史(軍事)博物館では、たいてい戦場の様子や使われた兵器、活躍した英雄がストーリー立てで説明され、関連する展示品が並ぶ。戦意高揚の意味を込め、とくに愛国心を育むために利用…
暗いうちに目を覚まし、 まだ明けきらない空の下、ワイキキビーチに立つ。海からの強い風に髪の毛を洗われ、もう一枚はおってくればよかったなどと思いながら、海岸をぽつぽつと歩く。ひと気のない朝のこの時間が好きだ。 集合場所にい…
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