死ぬ直前まで働いていたいと思う。
60か70、働ける身体と頭脳があれば、それ以上生きていてもいいかなと思う。その頃はもういい歳なんだから、金儲けなんかじゃなく社会貢献できるような仕事ができているといいなあと思う。場所はおそらく日本じゃない。ヨーロッパでもないかもしれない。直感だけど、ASEANの国のどこかのような気がする。
ぼくには守るべき資産もなければ子供もいない。迷えばいつも自由を選んできた酬いである。ふとそんなとき、マレーシアに行きたくなった。理由は、しいていえば羨望だ。だからせっかく行くなら何かひとつ、足場を作っておきたい。そう考え、不動産物件でも見てこようかなと思いついた。もちろん自分が住むためのものじゃない。ぼくにはまだ日本に仕事がある。だいいち、住む家は買わない主義だ。場所は人を不自由にする。なにも足かせをはめることもないだろう。
マレーシアのダイナミズムに憧れる。
日本人がかつて通った高度成長の道。かの国はいま、そのただなかにある。若い世代ほど多い人口構成。毎年6%を超える賃金上昇率。産油国でもあり、そのおかげで税金も安い。2020年の先進国入りを目指して、ぐんぐん所得が倍増している。失業者も極端に少ない。まるで昭和40年代の日本のようである。加えて、マレー人、インド人、中国人、メトロポリタンな都市。格安航空会社の存在のおかげで、世界のどこにでも安くいける。
無報酬で働くだろうその時のために、生活費を貯めておかなくちゃと思う。そこに気づくのが遅すぎるのだけど。かの国の日本の3分の一の物価と5倍の金利を利用すれば、巻き返せるかもしれない。円で1千万ちょっとで100平米の高級コンドミニアムが外国人でも買え、現地でローンを組める。期待される10年後の値上がりも日本国内の物件とは大違いである。さすが若い人ほど多い人口ピラミッドの国、需要が半端じゃないのだ。
中国や韓国の反日騒ぎには、本当に辟易されられる。やんでは再開し、終わってはまた起きる。その点、マレーシアはインドネシアやタイ同様、拝みたくなるほどの親日国。治安もいい。地震や台風で家が壊れることもない。
60代をタイとマレーシアあたりで過ごし、70代になったらまた別の場所に住む。そんな生活があってもいい。どの場所でも出来る職や能力を鍛えておくことが、次の10年間のぼくの過ごし方になるのだろう。
▲ クアラルンプールのランドマーク的存在、ペトロナス・ツイン・タワー。このデザインを見ていると、アンコールワットに代表されるヒンズー教の寺院が彷彿されます。
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