『72の法則』というのを聞いたことがあるだろうか?
これは元金を2倍にするための年数を測るための方程式で、
金融に詳しい人なら、たいてい知っているはずの常識だ。
たとえば、
100万円が倍の200万円にふえるまで、
年利 1%だと、
72 ÷ 1 = 72年かかり、
年利 5%で、
72 ÷ 5 = 14年、
年利18%ならば、
72 ÷ 18 = 4年かかる、ということになる。
お気付きだろうか?
カードローンや、クレジットカードのリボ払いの利息は18%。
つまり100万円借りれば4年後、借金は200万円まで膨れ上がる。
借金がなかなか減らないのは、このためである。
お金を借りるのではなく預けるとしたなら、話は逆である。
100万円を年利18%で運用できれば、資産は4年で倍になるのだ。
もちろん金利ゼロ時代の今、そんな運用は夢のまた夢である。
銀行に定期預金したところでもっとも条件のいいところで1%程度、
東京三菱UFJ銀行あたりだと5年定期でたったの0.45%である。
これじゃ100万円を200万円にするのに160年もかかってしまう。
金利だけで元金を倍にするなんて一生無理だ。 あんまりである。
ぼくが初任給をもらった時代、定期預金は5%は当たり前だった。
郵便貯金であれば6.5%くらいの利息があったように記憶する。
ぼくが預けていたドイツの銀行の金利はそれ以上によかった。
仮に金利が7%ならば、元金を倍にするのに10年しかからない。
それがいまでは、人間の寿命を超えてしまうのだ。
「昔はよかった」と思うのはこんなときである。
働けど働けど金が貯まらない・・、今はそんな時代だ。
ひとびとの財布のヒモが固いのは、収入減ばかりではない。
世界の構造不況は、実は金利政策にあったりするのだ。
そんな昨今、年利5%の運用なんて外国債くらいだし、
10%を望むなら不動産投資、20%を望むならもうブラジルや南アフリカなどの新興国国債ファンドか、それらの株式くらいしかない。
不動産投資にはまとまった資金が必要だし、
新興国系金融商品は何しろリスクが高く、
シロウトには手に余るシロモノだ。
「銀行に預けていればまず安心」だった時代の、
なんと牧歌的なことか。
好むと好まずにかかわらず、今世界はそのように変わりつつある。
金利が高いほうへと流れるが、それは先進国ではなく新興国だ。
権利ばかりを主張して、暮らしの安定ばかりを求める欧米日の労働者より、物欲にいそしみ、日々苦しくてもがむしゃらに働く新興国の労働者のほうが、投資家にはありがたいものだ。
しかし、かといってハイパーインフレなどで移したばかりの資金を目減りさせたくもない。
そこでG7からG20へと世界の意思決定の場をゆだね、
新興国をして世界の舞台に登場させ、
安心と安全を確保したかったのではないかと、ぼくはみている。
△ G20に含まれる国々 (青い部分)成長国と非成長国とも言える
オバマさんの政策を見れば多極主義に支配されているようだ。
わが鳩山・小沢民主党もこれと異床同夢。
その点で日米は蜜月ともいえなくもない。
ゆえに普天間ごときでアメリカは日本と決別しないはずだ。
仕掛けているのはマスコミと対米従属主義者たち。
在日米軍に「思いやり予算」を注ぎ込んできた者たちである。
などとつい、ウラ読みをしちゃう今日この頃でございます。
△ まだあるんだろうか、アイフル?
やれやれ、またツッコミにくいお題となってしまいました
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