きょうは刺さるコトバ

どちらかと言えば本を読むほうだけど、同じ本を2回以上読むことはそれほどない。だのに本棚にはいつも300冊くらい本が並んでいるのだから矛盾する。『アルフレッド・アドラー』に関する本は数少ない、なんども読んだ本のひとつ。読み終わってもずっと手元においておきたくさせる本だ。同じセンテンスを読んでも、その日の精神状態で刺さったり刺さらなかったり、合点がいったりいかなかったりする。そういうのが面白くて、気まぐれにページを開く。おおかたの心理学者の書いた本は、原因分析ばかりでつまんないけど、アドラーものは意味づけや受け止め方など対処法が中心なので、効果実感がわりと得られやすい。自分の心理状態を占っているような気分にもなる。

今日の気分だとこれが刺さった。

やる気がなくなったのではない。
やる気をなくすという判断を自分でしただけだ。
変われないのではない。
変わらないという決断を自分でしているだけだ。

誰かの放つ言葉に傷つき、やる気が失せたことはないだろうか? ぼくにはある。 でも、アドラーに言わせれば「やる気をなくすという判断を自分でしただけ」ということである。まったくだなあ、と思う。

それからこれも。

怒りっぽい性格の人はいない。
怒りという感情を使いまくるひとはいる。
だから生まれ変わる必要はなく
感情の使い方を変えるだけでいい。

ともすれば「生まれつきだから」と、まるで性格が運命づけられているような気になることがある。自分にも、また他人に対しても。「ああいう人だから」決めつけたりもする。感情の使い方は変えることができる。自分の性格も自分で決めつけたりせず、イヤなら変えればいいだけのこと。そうやって生きても、ぜんぜんかまわない。

アドラーの本は日本でもいろいろ出版されているようなので、本屋でパラパラめくってみてピンときたら一冊手元においておくといいかもしれませんね。

5 件のコメント

  • なおきんさん、初めまして。
    アドラーの話題につい、コメントしたくなりました。

    私もアドラー心理学に救われています。
    アドラーは実践の心理学なので、知るだけではなく、身に付けないと宝の持ち腐れです。
    そして、身に付くまでには10年位かかるみたいです。

    私も初めてアドラーを知って衝撃を受けたのが約10年前。それ以来、アドラー的修行?をしてきたわけではないのですが、蒔かれた種は育っていたみたいです。

    最近、新たに、岸見一郎さんのアドラー関係の著作を読み、10年前に比べ、すんなりと身体に取り込まれていくのを感じました。

    私のオススメは「嫌われる勇気」です。アドラー心理学の入門として、たいへん優れています。

    アドラー心理学によって、トラウマから逃れられる人が少しでも増えるといいな、と思いつつコメントしています。

  • 20代の頃、姉の態度に疑問持ってからよく心理系の本読んでたのが懐かしいです。今は読むより自分で解析する方が楽しいかな。日々、他人と関わり合う中で役に立つのいいですね。

  • その本、とっても気になります。
    昨日からちょっと落ち込んでたので、救われました。
    なおきんさん、いつも良い情報をありがとうございます♪

  • NYからはじめまして。
    早速、A.アドラー氏の本を2冊オーダー。
    一気呵成に読んでしまいました。
    刺さりまくりです。

    なおきんさんと同郷&同い年。
    そんな繋がりも嬉しく毎日おじゃましています。
    これからも更新よろしく。

  • 樹絵里さん、一番ゲットおめでとさまです!
    初コメントもありがとさまです。「身につくまで10年」・・たしかにそうかもしれませんね。彼の言葉って拾い読みでもすぐに実践できそうだし、できるんだけど、深いですからね。ぼくのような読み方は不謹慎なのかなって思いました。「嫌われる勇気」常にトップセラーにありますね。
    ―――――――――――――――
    たまやんさん、
    第三者が書いたものより、ご自身で解析するほうが良いかもしれませんね。アドラーは対人関係で疲れたり、自分に気合を入れるタイミングで読むとグッと刺さります。既に自然と身についたものもありますが、明文化することで再認識できますよね。
    ―――――――――――――――
    はてなさん、
    落ち込んでたんですか? かわいそうに。まあ、いろいろありますよね。あるんだもの、しょうがない。あとは受けとめかた。相手も自分も責めすぎない。これですね。
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    桔梗さん、初コメントありがとさまです!
    NYからようこそ!さっそくオーダーされただなんて、すごい行動力。おそらく決断力もおありのようですね。同郷&同い年とはまた、なんという親近感。これからもどうぞよろしくです!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。