鏡の前で悩むひと

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「鏡の前で服を選んでいるとき」というのは、実はものすごくストレスがかかっているんだそうだ。

そろそろ家を出ないと間に合わないのに、着ていく服がなかなか決まらない。 今日のために買ったブラウスはすでに肩まわりが窮屈で、これに合わせるのに理想的なスカートは意外に少ない。 ベッドやソファのうえに、まるで青空市場のように広げられる衣料の数々。しかもこういう日に限って、化粧のノリが悪かったりする。
なるほど、ストレスたっぷりなかんじだ。
女性の場合、男よりもずっとアイテムや組み合わせバリエーションが多そうだから、それぶん余計にたいへんに違いない、と思う。

せっかくのデートをドタキャンしたくなる気持ちもわかる。 それを楽しみにしていれば、なおのことストレス度は上がるのだろう。 男はデートに遅れてくる女性を、むしろありがたく思うくらいでちょうどいい。

 

もちろん男だって、「鏡の前のストレス」はある。

 

ぼくについていえば、こと10代の終わりから20代にかけて鏡の前でずいぶん悩んだような気がする。 たぶん理想の自分と、鏡に映る自分のギャップに悩まされていたのだ。

ところが歳をとるにつれ、そうした理想を無理に追わなくなってきた。
どうやったって自分は自分なのだからと、身の丈にあったものをつけるようになるのだ。 「魂の解放」とは、こういうことを言うのだろう。 しだいに「自分を少しでもよく見せるファッション」 よりも、「自分を自然にだせる」ものを選ぶようになる。

ベテランのミュージシャンや俳優を見ていて思う。 彼らが身につけるものはシンプルであるほど美しい。 結局のところ、自信というのはどんな衣服にも勝るのだ。

 

そういった意味で、鏡を見ることは大切だと思う。
迷う時間が少しずつ減ることを確認するために。

 

だといいのだけど・・・

 

■ あたらしいお友達と
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にんげんってたいへんだね。ぼくたちなんて、かがみがなくてもぜーんぜん、へいきなのに。

 

7 件のコメント

  • チビきちの新しいお友達、このワンちゃんも可愛らしい顔してますね。まだ子犬なのかな? あどけない表情なので、そうかな、と。。
    一軒おいた隣人の家に3匹の老犬がいます。先日、そこの人と世間話のついでに、彼らのお散歩に付き合ったのですが、大変でした(笑)。同じ方向に進んでくれないし、1匹だけ突然立ち止まったり。私の言う事は全く無視してくれるし。車道を歩いた時は神経擦り減るかと思いました(笑)。世の中の犬好きの人って、このえんえんと果てしなく続く(かと思われた^^;)お散歩を毎日してるんですね。文句無くスゴイ!と思います。なおきんさんは、これに加えてチビきちの送り迎えもしているんですよね? 幸せですよね。彼は。
    うちもドアの横に姿見を取り付けています。出かける前にとりあえずチェックです。うちは、鏡の前で時間をかける人は次男です。ただただ長く、一体何を見ているのか疑問に思ってます(笑)。

  • この年になっても、あんまり格好に気を配りませんが、口紅と眉を描くぐらいかな…。 若さって内面から湧き出るものかなぁ…ってつくづく思います。 自分で鏡見ると年老いたばあさんなのに年齢を知らない人からは「えーっ!若く見える!」っていつも驚かれます。

    ということは…??? 私的には鏡はあてにしてません…左右対称が反対に映るのでイメージもかなり違いますから、何か変なものついてないかどうか見るくらいかな…。 でも、眉で顔は変わりますね…他人の見てると滑稽なので自分のは、ラインからはみ出た濃いむだ毛を剃る程度にしてます。 それで眉は太いままです(笑)。

  • ファッションセンスは引算のセンスだからさ、「シンプルなほど美しい」ってなことになるんよ、きっと。

  • 服選びって確かに大変ですよね^^;
    でも、最近は私ま〜ったく気にしてないかもしれません
    タンスを開けて目についた物を手にとって着てるって
    感じです(^^ゞすっかり女を…おしゃれをどこかに置いてきてしまいました!
    ちびきち君やHARUみたいに裸族が一番楽ちんなのかも!?HARUは、服がニガテです(ま、選ぶストレスが嫌だからっていう理由ではないでしょうが:笑)
    男の人のスーツもどんどんデザインがほっそりしてますよね!動きにくそう^^;っていっつも思います

  • ぱりぱりさん、一番ゲットおめでとさまです!
    ちびきちの新しいお友達は、察しのとおり子犬です。 そのわりには、ちびきちよりはるかにでかいですけど。 一匹だけでもたいへんなのに、3匹の犬を散歩させるのって骨が折れそうですね。お疲れさまです。次男はお年頃なんでしょうか? 自我が芽生えたのかもしんないですね。 恋が芽生えればもっとたいへんなことになりそうですね。それはそれで楽しみですけど。
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    たまやんさん、鏡を 「何かへんなもんついてないかどうか見るくらい」 ときいて、ちょっと吹き出しました。 眉は太いままなんですね。 1990年前後はもっと太かったんでしょうか? あのころの眉は存在感ありましたからねー。 内面から沸き起こる若さって大事ですね。 「老いは感情からくる」のだと、つくづく思います。
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    じゅん爺さん、> 「ファッションは引き算」 <なるほど! で、最後はすっぽんぽんで召されていくってわけですね。ていうか最初もすっぽんぽんですよね。 美しいです、すっぽんぽん!
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    HARUママさん、ダメですそんなんじゃ(笑) その置き忘れた女とおしゃれを、取り戻してくださーい。 裸族といえば、夏場はぼくもわりと裸族です。 油断をしていて、突然の来客に玄関マットで股間を隠した経験すらあります。 ああ、HARUちゃんやちびきちがうらやましい・・・。 ぼくのスーツもどちらかといえば細いですが、それほど窮屈じゃないです。 まあ、たまにボンレスハムのようなぴちぴちな人もいますが。

  • なおきんさん、こんな舞台裏を・・・ドキドキ、クスリでしたわ。

    鏡の前・・ストレスの時も楽しんでいる時もあります。

    >理想の自分と、鏡に映る自分のギャップに悩まされていたのだ。

    これもわかります。
    それも、加齢に伴い、理想どころか、ちょっと前の自分にだったりして。

    人は、その生き方も見た目にでるものと思います。
    ですから、見た目は大切。
    『はだかの王様』にはなりたくありませんし、願わくは『おしゃれな人』でありたい。
    ・・・魂の開放は、まだ先でいいです。ウフフ。

  • もぐさん、鏡の前のストレスを楽しめれば、それはそれでステキですね。自分がどんどん飾られているさまは、わりと心地よい緊張感を生むかもです。これからもぜひ「おしゃれなひと」でいてくださいね。

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    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。