尖閣問題、その裏で?

戦後最大ともいわれる中国反日デモ

「あんな無人島ごときに」なんていう声も聞こえ、ハッと気づいた。そう、派手すぎるのだ。「愛国無罪」というが、正確には「反日無罪」である。ほかのデモなら逮捕か投獄だが、反日ならば免れる。その度に傷つけられる国旗や日本製品を見ては心を痛めるが、普通の多くの中国人の良心や良識もまた、傷ついてはいないだろうか。国際社会からの信頼も失う。それを賭してまで裏で手を引く公安、その飼い主である共産党。目的はもっと他にあるんじゃないかと思う。

おそらくは注意をそこに向けさせたかったのかもしれない。尖閣問題で大きな音をたて、民衆とメディアがそちらに向いている別の方角で動きがある。水に落とされたインクのように、そんな懸念が広がっていく。

■ デモのリーダー、実は公安の変装

街頭で日本車をひっくり返していたデモ隊のリーダー。よくみたらカメラ、日本製じゃん!てなツッコミの多い写真ですが、よおくみると防弾チョッキが透けて見えます。知る人が見れば、これは公安の隊員がつけているものと同じもの。それから耳からぶら下がるイヤホンも公安当局標準のものだという。おそらく公安自らデモ隊を率いて暴徒を煽るなどの音頭をとっていたのだろう。自作自演? 官製デモならではである。

ひとつは9月16日の西宮中国大使の不審死。
派手な尖閣反日デモに紙面を取られあまり報じられないが、状況から察するにあれは暗殺だろう。西宮氏のプロフィールについてはもう少し調べてみる必要があるが、相当な中国寄りの人物だった前任の丹羽氏のように飼いならせない西宮氏に業を煮やし、見せしめに殺したのではないか?丹羽氏は超がつくほどの親中派伊藤忠時代には「日本は中国の属国になったほうが安全だ」というような発言をしていた。

また、ここしばらく中国人は北海道や佐渡をはじめ、日本の土地を何百ヘクタールも買いあさっているが、今年に入りさらに新潟県に5000坪を購入。理由は領事館の建設だという。5千坪といえば国会議事堂並みの土地である。「そんなに要るわけないだろう」と思っていたら、こんどは中国大使館を取り囲む地域を次々に購入。一連の不穏な動き。だのによくもまあ、カンタンに許可を与えたもんである。

ちなみに北京にある在中日本大使館は賃貸だ。中国はすべて国有のため、諸外国の在外公館はすべて賃貸、ということになっている。米国もカウンターを取ってワシントンの在米中国大使館は賃貸契約だ。他の諸外国も同様に中国の在外公館は賃貸扱い。いわゆる「相互条約」というやつだ。だのに、なぜか日本は不平等条約さながらに中国政府に土地を買われ、事実上そこは日本領土ながら「中国所有の土地」となっている。中国が「日本政府が尖閣を国有化」に過敏に反応するのは、国有化の意味をよおくわかっているからだ。痛い腹でも探られたかもしれない。

チベットウイグル、古くは台湾などを見ればわかるように、中国共産党による「中国化」は軍事行動の前に移民政策を施行している。「まさか日本には・・」と思いつつひっかかるのが中国人留学生政策である。とくに大学の経営難ということもあり、大量に留学生を受け入れ、学費の一部を補助金としてなぜか日本政府が負担している。もちろん税金からだ。留学生の6割以上は中国人。助成金がもらえる大学からすれば大事な金づる・・いや、お客さんである。中国に対して批判的な教授が排他され、左翼的な教授が幅を利かせているのはこのためだ。中国留学生はブローカーを通じて斡旋されたりもする。素性の分からない、何のために来るのかわからない留学生でもフリーパスで入学させているケースもある。民主党政権になってからは、へんな配慮ばかりが目立ち、ろくに取締りもしない。

失われた20年とか言っているうちに、ここ10年で在日中国人は急増した。不法入国者を含めれば、日本に住む100人にひとりがいまや中国人。東京に限っては60人にひとりが中国人と言われている。

鄧小平はかつて言った。

「われわれは軍事力で日本を征服する必要はない。大量の移民で日本をあふれさせれば、戦わずして日本は中国のものとなる」

そのうち、なぜ自衛隊の予算が減らされ、留学生に補助金を捻出させられ、新潟に中国が土地を買ったのかが明らかになる。キーワードは北朝鮮。日本はいま、瀬戸際なのかもしれない。

10 件のコメント

  • 北海道の土地購入に関しては、中国人の前に、オーストラリア人が物凄い勢いで土地を買い漁っており、当時ニセコ近辺で働いていた私は、冬季の白人の異常な数に驚いたものでした。日本語を喋れない外人が、田舎町にウジャウジャいるという状況は、地元民にしてみれば不気味で、「悪い人じゃあないのだろうけど、何となく嫌だなあ」というのが実感としてありました。オーストラリアとは時差が少なく、ヨーロッパアルプスに比べても遜色のない雪質と、スキー場などの施設が受けてブームとなったようですが、ウワサでは、「オーストラリアは将来、地球温暖化で水没する危険性が高く、政府も他国と、水没時の避難場所に関する協定を結んでいる。最近ニセコ近辺の土地を買い漁ってるのは、民間人が将来のために避難場所を確保しているのだ。」何てものもありました。協定までは事実のようですが…。
    しかし何年かして、オーストラリアでブームが去ったのか、土地やコンドミニアム、別荘等がボツボツと売りに出されていたそう。私は転職で内地に移住したので、ここからは地元の人に聞いた話ではありませんが、中国では、気候がヨーロッパのようだとして日本旅行の中でも北海道旅行の人気が高く(震災前)、オーストラリア人が売った土地を、中国人が買っている…という話は聞いておりました。居住している人もいるのだろうか?
    今度、機会があれば地元の知人に聞いてみようと思います。大量に住み着いていたら嫌だなあ。

    しかし、中国大使の不審死とは。政府には大規模な情報機関でも作って、徹底的に調べて欲しいものですね。カネのかかる話かもしれませんが。

  • 暗殺…これまでにもあったでしょうね。
    思い当たる政治家がたくさん。。。
    本当は病気で亡くなったんじゃなかったりとか?
    以前、ある政治家が「私の命を賭けてでも…」という発言をしていて、私にはそれが文字通りの「命」に聞こえました。

  • なおきんさんの見解は、いつもながら一つ一つが納得のいく内容です。

    ま。。。ほ。。。う。。。?

    すいませんすいません、ばかっぽいコメントで。
    何か残しておきたかったものでm(_ _)m

  • そんな瀬戸際のときに、親中、親韓の民主党が与党なんですよね…
    そして民主党も代表選にかかりっきりって感じなのに、裏では人権侵害救済法案を閣議決定していたりして、本当に怖いと思います…

  • こんばんは。

    鳩山外交から始まり昨今に至る経過を見ていると民主党政権下で近隣国はやりたい事が山のようにあるようですね。

    これは全てシナリオでしょうか?

    人権擁護法案の動きも気になりますが、民主党政権で最後の悪あがきがまだ残っているようにも感じます。

    まだまだ油断なりません!

    大阪維新のバックボーンも気になります。

    次期政権は新生安部内閣しかないでしょうね。

    メディアの動きと資本の動向も要チェックです。

    失礼いたしました。

  • お久しぶりです。お体、お大事にして下さい。
    国際情勢についてはまったくの無知ですが、いちいち納得もさせられ、
    また勉強にもなりました。不安も感じましたが、近隣のアジア諸国の中で、
    わたしたちが取ってゆくべき対応というものを改めて考えさせられます。

  • なおきんさん、時々ブログに全文を引用させて頂いています。
    ありがとうございます。ところで掲載されている画像の引用元を明記していないのは何故ですか?明記しなければ、どうにででもキャプションを付けられる。読む方には検証のしようがありません。イエロー新聞と同じ手法を貴兄が取るのが何とも不思議です。

  • 尖閣諸島問題についてはNHK、CNN、BBC、ZDFを見/聞き比べていますが、みなそれぞれの利益をかねた異なる観点からレポートしていて面白いです。マスコミって本当に国民に見せたい一面しか伝えないのがよく分かります(もちろん各国の共通項もありますが…)世の中は情報があふれているように見えて、とても制限されている中、なおきんさんのリサーチ力にはいつもながら驚かされます。ジャーナリストが向いているかもしれませんね☆

  • 楽庵さん、いちばんゲットおめでとさまです!
    中国人の北海道好きは定評がありますね。香港人や台湾人にも人気のようです。よくツアー広告を見かけました。でも「外国政府が他国の土地を買う」というのは、民間のそれとは事情が異なります。「声が大きいほど嘘つき」な人たちなら、なおさらに。
    ———————-
    はてなさん、
    暗殺された「都合の悪い人」たちはいっぱいいます。メディアが載せないのもあれば、メディアが知ろうとしない事件もある。コワイですね。大きな騒音に隠れて、そっと誰かがいなくなる。見えない敵が一番厄介ですからね。
    ———————-
    ラム子さん、
    コメントを残してくれてありがとう!ちゃんと伝わってきます。ぼくももっとわかりやすい記事にするため尽力しますね。
    ———————-
    MAIRAさん、
    ぼくは口下手なので、テレビのコメントはたぶんできません。地味な性格なのです。カメラを見たら、公園のリスのように咄嗟に木に登って隠れてしまうことでしょう。
    ———————-
    杏仁さん、
    つくづく民主党の体たらくには困ったものですが、かと言って自民党も腐りきってました。よかったことは国民がそのぶん、一つ賢くなったことですかね。かえって政治への関心が高まったような気がします。雨降って地固まったのかも。
    ———————-
    じさん、
    民主党もひどいですが、思えば中国や韓国におかしな気の使い方をし始めたのは全部自民党員でした。田中、河野、加藤、金丸、宮沢・・、あげればキリがありません。最たるのは外務省官僚。ああ、なぜ官僚は国民に選ばれたひとたちでもないのに、外交の足を引っ張ってばかりいるんだろうかと。
    ———————-
    瑠璃さん、ごぶさたしてます!
    玄葉外相の国連での発言、なかなかやるなあと思いました。竹島尖閣を日本の外務省が国連で発言したのは、これがはじめてのこと。中国もまさか日本がここまで強気に出るとは思わなかったでしょうね。
    ———————-
    小和田満さん、初コメントありがとさまです!
    引用の省略の件、失礼しました。ただ、キャプションを付けるまでもなく、当記事には「なおきん個人の主観」が含まれます。ですので、どうか引用される場合はご留意くださいね。イラ写はあくまでも「ぼくはこう考え解釈するけど、あなたは?」というスタンスですので。
    ———————-
    riesenmausさん、
    鋭いですね。メディアはとかく客観事実を伝えるふりをして、実は読み手の解釈をある目的に誘導しています。ぼくはただのそのへんにいくらでもいるオジサンのひとりなので、「いろいろ言ってるけど、要するにこういうことかな」と記しているにすぎません。ジャーナリストになってたら、多分とっくに消されてると思います。

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    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。