やさしさはエゴ?

ひとはなにかを受信したくて送信しているものだ。
あるいは「やさしさ」もそうだろう。

意外にもひとは、やさしくされたくて、やさしくするのだ。
自分に心地よいことをしてくれる相手を「やさしいひと」と呼び、でなければ「やさしくないひと」と呼ぶ。

みんながどれほど「あのひとはやさしい」といおうとも、同時に自分にとってやさしくなければ、意味がない。 「やさしいひと」とはつまり、自分にやさしいひとのことをいう。 自分のしてほしいことはなにひとつせず子供や小動物ばかりにやさしいひとは、心は美しいのかもしれないが、「やさしくないひと」のひとりにすぎない。

「やさしさ」って、ただのエゴじゃないか。

そう考えてしばらく悩んだ時期がある。
たぶん、ぼくがずっとまだ若いころ。
あのころはほんとうに、掘れば掘るだけ悩みがあった。

「やさしくする」と考えるからエゴになる。
「やさしくいる」と考えれば、いい。

それはとても自然なことのように思う。
たぶん、それは許すことに近い。

相手を許し、自分を許す。
やさしくしてもらわなくても、許す。
やさしくしてあげられなくても、許す。

自我を張らず、意地を張らない。
ムリになにかを変えようとせず、あるままを許す。

どうしようと、しまいと、変わるものは変わるし、
変わらないものは変わらない。

そういうことを相手に許し、自分に許す。

それでいいのだと思う。
つまり「やさしくいる」のは意思である。

心が折れそうになったりささくれだったりしたとき、ぼくはよく、バカボンのパパの名セリフ「これでいいのだ」と声に出して言ってみます。不思議と気分が落ち着きます。やっぱり天才だなあ、バカボン。ていうかパパ。
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7 件のコメント

  • 自分の基準で相手にも望んでしまうから、そうならないとイラッとくるんですよねー。分かっているけどなかなかコントロールできません。
    バカボンパパ、深いですな。
    私は「なるように(しか)なる(ならない)さ〜」って思うコトにしてます。

  • Give and Takeだと辛いけど、Give and Giveなら辛くない…って私だけか?(笑)

    相手に勘違いされたり、誤解されたりの方が多い気がするし、外面と恥を重視する故か解り合えるほど話する機会も日本では意外とない気がします。。。

  • 「情けは人の為ならず」ってことばが好きじゃなくて。
    「A kindness is never lost」って英語もある。

    「やさしくいる。」
    何度も言ってみました。
    いいな。
    今、心がささくれてます。
    だからこそ、やさしくいようと思います。
    なおきんさん、ありがとうございます。

  • ふかーーーい!「やさしくいる」「やさしくいる」「やさしくいる」 憧れのなおきんさんに一歩近づけた気分です。

  • ちぃさん、例えば人に親切にしたとしましょうか。でも相手からお礼を言われないと不愉快になったりします。 これは「親切にする」よりも「感謝されたい」の意識が強いから。ぼくもたまに不愉快になると、「自分は感謝されたかったのか?」と自問するようにしています。本来、親切とはそうでないはずですからね。
    ——————————-
    たまやんさん、たまやんさんだけじゃないと思いますよ。 さらにいえば、自分はGiveしたつもりでいても受け取る相手がそう思っていなければ、それはGiveではないかもしれません。ぼくもたまに相手に勘違いや誤解をさせてしまいますが、コミュニケーション能力の欠如だと自省しています。
    ——————————-
    もぐさん、「情けは人のためならず」という原義は「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」です。 もしかしたら、「やさしくいる」ことにもつながっているかもしれませんね。
    ——————————-
    kenさん、憧れてもらい恐縮です(ヘンな日本語ですね)。 「やさしくいる」という語感、ぼくも気に入っています。 穏やかで、慌てず騒がず悠然とした感じがしますよね。

  • 古い記事へのコメントで失礼します。
    犬関係のブログから、こちらへ飛んできて、なんとなくこの記事を読んだら
    涙がボロボロ流れてきて・・・何故かは分からないのですが。
    今、辛いことも悩んでいることもなく、ごくごく普通に幸せだと思える生活をしているのに、涙が止まらなくて・・・。
    「やさしくいる」そうありたいです。

  • むつきさん、初コメントありがとさまでした!
    涙が止まらなくなった、という下り。 なんだかこちらまでジーンとしてしまいました。 「普通に幸せな生活」を送られているとのこと。おそらく涙は周囲への人たちの感謝だったのではないでしょうか。ステキなことですね。

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    なおきん

    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。