不思議な体験

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不思議な体験をした。

なんでもないごくふつうの平日。
これといって特別なことはない。
普段どおり6時に家を出て会社に向かう。
仕事をし、昼食をとる。
客先へと外出し、会社にもどる。
白いシャツに紺のパンツ。ノーネクタイ。
仕事が終わると、いくつか店をひやかし
21時前には帰宅した。

ふつうじゃなかったのは
その日は知らない人から
4回も声をかけられたこと。

 

「皇居はどちらでしょう?」
「このくらいのバッグをみませんでしたか?」
「遠藤さん?ひさしぶりじゃないですか!」
「これ、あなたのじゃないですか?」

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声をかけられたといっても、出会いに
つながるようなものではもちろんない。
ただ、道を聞かれたり、人間違いされたり
しただけのことである。
ただ、ぜんぶ同じ日にあったことなど
生まれてこのかた一度もなかった。
背中になにか貼られてるんじゃないかと
思ったほどである。

 

不思議な体験は、
最寄りの駅のトイレに入った時のこと。
入り口そばの洗面台の前の鏡。
通り過ぎたとき、少し違和感がある。
それがなにかぴんとこないまま用を足し
手を洗うためあらためて洗面台の前に立つ。

あれ?と、声が出そうになる。
自分の顔の位置が数センチ高い。

 

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反射的に足元を見る。

足元になんの異常もない。
ただ、鏡に写る自分の身長が高い。

 

 

 

6 件のコメント

  • 背が伸びたんですね、その日だけ。
    たぶん背中にも、見えないけれど「私に声をかけて下さい」という張り紙があったんだと思います。
    人生にたまにはそういう日があってもいいですよね。ドキドキ、わくわく、しませんか?

  • きっと いつもと違うオーラが出ていたのかも。 話を掛けやすい人と掛けずらい人っていますよね。
    この日のなおきんさんは、適度に脱力していて 声を掛けやすかったのかも。笑
    鏡は 安物の歪みか マジックミラーか
    ブティックなどにある ほっそり見せる鏡に変わったのかも。笑

  • この世界観、たまらなく好きです♪
    不思議な体験の答えは読む人に考えさせてくれてるところも魅力です。
    なおきんさん、お久しぶりです。
    その日はいつもより背筋が伸びてたからなのかなぁ?
    そっかぁ。いつもと違う体験してみたいなぁ。
    背筋伸ばしてみようかなぁ♪って思えました^_^

  • mharukiさん、いちばんゲットおめでとさまです!中学生の3年間でぼくは25㎝も背が伸びたのですが、あのころは、毎晩寝入るときに、ぎりぎりと骨が軋むような感触がありました。以来、身長は止まってしまいましたが、ひょんなことで再び「ぎりぎり」が始まってしまったのかと思ったほどです。背中のはり紙には気づきませんでした。

  • meikoさん、
    そうなのかもしれません。いわゆる「負け顔」というやつですね。脱力し、どこか隙がある。なにかしても強く出てこないだろう確信がある、そんな顔だったのかも。それにしてもあの日は、ほんと変な日でした。そんな日、meikoさんにはありませんか?

  • はてなさん、
    あたりまえの日常に「ぽっ」とあらわれる不思議な体験。誰しもあると思うんです。中には気づかないまま通り過ぎるだろうし、あるいはことさら幸運(不幸)を感じるかもしれない。ある意味「あたりまえの日常」のほうがよっぽど異常なのかもしれないなあ、と思うのはこんな時ですね。

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    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。