眠いのは甘いせい

ぼくがタバコを吸わなくなったのは15ヶ月前。
きっかけは忘れた。たぶん風邪だったような気がする。

副作用があった。
以来、仕事中なのに眠くなった。
会議中、発言しながら寝そうになったこともある。
はじめはニコチン不足かと思った。依存症だったのかと。

数週間たってから気づいた。
原因は「甘いもの」だった。
ストレスからか、知らず甘いものを口にするようになった。
最近やたら増えた「夕方からの頑張り」系シリアルバー

それらを順番に買っては食べていたのだ。

疲れたら甘いものが欲しくなる
そんなすり込みもあったのだろう。

糖分補給は疲れた脳に良い、とも聞いていた。

だがそれが間違っていた。
栄養士に「ちがう」と言われた。
糖は脳に良いどころか、かえって悪い。
脳に良いのはタンパク質であって、糖質ではない。

砂糖は吸収が良く、おかげで血糖値が一気に上がる。
あわてて膵臓からインスリンがどっと出る。
これのおかげで血糖値が一気に下がる。
脳にブドウ糖が届かず、にわか栄養失調になる。
吸い込まれるような睡魔に襲われるのはこのためだ。
しかもインスリンは「肥満ホルモン」ともいわれる。
脂肪燃焼をおさえ、内臓脂肪を増やしていく。
肥満の大敵はカロリーよりも、インスリンである。

以前、ここにも書いていたアレである。

甘いものを食べると幸せな気分になれる
女性ならずともそう思う人は多い。

だがそれは「まやかし」であり、マボロシである。
つかの間の幸せであり、うたたかの楽園である。
ハッピーホルモンのセロトニンが合成されるが、
生成されるのではなく、ただ消費されるだけだ。
たちまちなくなり、反動で不機嫌になる。

セロトニンの原料はアミノ酸、タンパク質である。
増やすにはタンパク質を補給するほかない。
気分が冴えないのは、タンパク質不足が理由でもある。
必須アミノ酸は動物性タンパク質に多い。

甘いものを取るのをやめたとたん
眠気がウソのようにひいていった。
脳が疲れたら、ナッツかチーズが良い。
それをきいて、夕方になって口さみしくなると
ナッツやチーズを食べるようになった。

するとつい、ウイスキーが飲みたくなる。
仕事中、困るのはそのことだ。

■ 「寝ているちびきち」

「そういえばさいきん、でばんがすくないようなきが・・むにゃむにゃ」

8 件のコメント

  • どうしてもチョコレート!!になることがあります。
    で、今読みながら気がつきました。そうです。そうなんです。
    その時期苛々しております。
    チョコレートでごまかしてると思っていたら促進してた?
    眠気はないけど苛々してる私もナッツかチーズ?
    チーズは難しいなぁ。ナッツにします。
    またひとつ賢くなりました。

  • うん、うん、正論ですね。私もそのように聞いています。
    ですから、ドイツでよくあるナッツ類の詰め合わせ(学生
    の餌、っていう袋)非常に理に適った詰め合わせですね。
    学生は特に脳を使いますから...私もこの歳になっても
    脳を人一倍(=人並み)使っていますので、それを欠かせ
    ません。脳って、世話が大変な臓器ですよね。オー、ノー
    なんて言ったら、笑います?それとも呆れる?

  • えぇ〜っ?
    甘いものが眠気の原因だったなんてぇ〜!
    でも、私の場合、甘い物が切れても不機嫌になりませんw
    相変わらず眠いだけです。
    中学生の成長期の頃は、無性にチーズが欲しくなりよく食べてました。
    だから、あの頃は、夜更かしが出来たのかしらん?!
    でも、チョコレートは止められそうにありません。
    口に入れてとろける習慣の幸福感と言ったら♪
    これからは、ピーナッツ入りのチョコにします。
    ちびきちくん、かわいすぎ♪♪
    後ろ足、上げちゃって^m^

  • こんばんは。

    勉強になります。

    栄養素もそうですが西洋医学発の知識とかは誤解となりそうな解釈がやたら多くて困惑してしまいます。

    タバコとかもそうですが、やたらと依存性の高い物が出回り過ぎじゃないでしょうか?

    これも産業革命的な発想の名残なのですね。

    「甘いもの」が眠気を誘うとは全くもって知り得ない知識でした。

    知らない事を興味本意で調べてゆくとたまに、とんでもない事になっててビックリしてしまいますね。

    うーむ、世の中の仕組みは人の意思によって難解でございますぅ( ̄〜 ̄;)

    失礼しました。

  • そうだったんですか!
    睡眠時間はしっかりとってるのに、眠くなるのはそのせいだったのかぁ。
    眠くなると飴を舐めて、悪循環にはまっていました。
    私も、明日からはナッツかチーズにしようっと♪
    いいこと教えてくださって、感謝です。

  • ちびきちちゃん、可愛いぃ♪
    眠ってるときの目の形に、いとおしく思う気持が増してしまいますね。

  • りる。さん、一番ゲットおめでとさまです!
    ナッツの成果はいかがでしょうか?糖分はわざわざとらなくても例えば豆腐や肉、魚にだって含まれているからね。糖分欠乏なんて当分無いです。自信を持って抜きましょうね。
    ——————————–
    昔の同僚さん、ドイツではナッツの詰め合わせを「学生の餌」とかいうんですね。ホント、理にかなってる。こういうセンスがいいですね。>オー、ノーなんて言ったら、笑います?それとも呆れる?< とりあえず無視します。
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    ハルミズキさん、チーズが夜更かしを可能にしたかどうかはちょっとわかりませんが、同じチョコならナッツ入りでしょうね。でもピーナッツよりアーモンドのほうが脳にはいいそうです。それから油も。同じ植物性油脂なら菜種やコーン油より、アーモンド油やオリーブオイル。同じカロリーでも糖質より脂質のほうが太らないそうですよ。
    ——————————–
    じさん、嗜好性のある食品やタバコ類は依存性と併存していますね。快楽ホルモンのセレトニンが分泌されやすいということもありますが、依存し過ぎると快楽ホルモンは減る一方。取り戻そうとまた嗜好性の高い食品を摂取してさらにセロトニンが搾り取られるという図式ですね。セロトニンの元はタンパク質。肉を食べるとハッピーになれるのはそのこともあります。
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    はてなさん、寝れば寝るほど眠くなる。というのは別の理由ですが、お腹が膨れると眠くなるというのは何も血液の移動だけではないということです。糖質には米や小麦粉にも多く含まれますが、食後歩いたり軽いストレッチをすることでインスリンの分泌を抑えることが出来、眠くなりにくいといわれます。ぜひためしてみてね。

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    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。