精力剤、といえばスッポン、マムシ、ヘビ、トカゲ。
なんだかゲテモノばっかりである。
香港には実にその手の得体のしれない薬が売られていた。
20年前スッポンの漢方薬鍋を食べ、その夜、
悶々として朝まで眠れなかったことがある。
スッポンには必須アミノ酸ほか、非必須アミノ酸20種すべてが含まれているそうで、なるほど精力がつきそうである。マムシには加えてタウリン、メチオニンなどなど精力ミネラルも豊富。ヘビもスープなどで食すと、カラダがぽかぽかして倦怠感によく効く。どれもこれもダテではないのだ。
精力剤というといかにも「ザ・下半身!」というかんじで耳障りが良くないのだけど、仕事中とかここ一番でガッツが欲しい時などは頼りたくもなる。コンビニに行けばリゲインだのリポビタンDなんてのがあるが、あの手のドリンクはいささか甘すぎて好きじゃない。そもそも過剰な糖質はタンパク質を糖化し、役立たずにしてしまう性質がある。
こういうときに頼りになるのが亜鉛である。
もともと海馬や視床下部など脳の一部や肝臓、筋肉、骨などの人体に含まれるミネラルだけど、意外に不足しがちである。脳の老化にもよく頭の回転を早くし、最近ではアルツハイマー防止にも効くと言われるようになった。ハゲ防止にもいい。
頭の内外、両方に効くなんてスバラシイ。
しかも下半身にも効く。精巣にも卵巣にも効く。
なんてスバラシイ。
ちなみに亜鉛が多く含まれるのはダントツに牡蠣。意外なところでビーフジャーキー、パルメザンチーズ、ほかに煮干し、豚レバーなど。この頃はサプリメントも多く出回っているので、摂ろうと思えば労はない。スバラシイ。
じつはいま、とてもしんどい。
そういう時期が、生きていればいろいろある。
今まで自分はいったい何をやっていたんだ!
と自己叱責したくなるようなことばかりが起こる。
でもまあ、そういうときこそが好機なのだろうけど。
乗りきるには精神力より体力、
あんがい食べ物が役に立つ。
最近のコメント