人相のいい人悪い人

十代のころ、自分の顔がキライだった。
良し悪しではない。ただ、キライだった。

鏡はよく見ていた気がする。
髪型が気になり、ニキビが気になった。
きっと、見てくれがすべてだったのだ。
そんなこと口が裂けても言えなかったけど。

鏡を見るたびに不機嫌になり
鏡をのぞく自分の顔がキライだった。

顔というより自分がキライだったのだろう。
コンプレックスも掃いて捨てるほどあった。

人間には顔の作りや表情のほかに
「人相」というものがある。
手相がそうであるように人相も変わる。

顔の作りは変えようがないけど
表情なら変えられる。
では、人相は何によって変わるのか?

人相は「鏡」であるような気がする。
毎日出会う人たちの顔、顔、顔
それが、自分の人相に映り込むのだ。

久しぶりに会う友人
その顔に「おや?」と思うことがある。
いい顔してるなあと思うこともあるし、
ひどい顔しているなあと思うこともある。

人相こそは周囲の人の顔を映す。
職場を映し、家庭を映すのだ。

自分の周囲にはろくな奴がいない。
そう言い切る人の人相はよくないが、
たぶんその人の顔を映す周囲の人の人相もまた
よくないに違いない。

お互いに人相を悪くしている。

「あいつ、ムカつく」というが
「ムカついているのは自分」だ。

逆もある。

「あのひと、美しい」というが
「美しがっているのは自分」だ。

人相は周囲のひとたちの顔を通じて
変えられるのかもしれない。
よくなるかどうかは、あなた次第であるが。

7 件のコメント

  • むー考えさせられちゃいますね・・・。

    私の会社で働く同僚は、こうなりたくないオトナの
    典型の方が多く、反面教師でとか思っているものの
    いつか自分もそうなるんじゃないかと不安です。

    なりたいオトナやステキな人たちに囲まれるには
    自分もそのレベルにならないと、とか思うのですが
    中々うまくいきませんね。理想のパートナーなんかは
    まさにソレです。

    会社の人間は選べないから、外で会う人は・・とか
    思っていても中々難しいですね。本を読んだり
    なおきんさんの所でよい刺激を受けることが
    いつか、現実に反映されてるといいなあと日々思ってます。

  • 顔の話で、米大統領リンカーンの話を思い出しました。彼は人選の際、顔の見た目の良し悪しで決めたとか。
    曰く、「40からは、顔は自分の責任」今までのそいつの人生が出るとか。
    正直、顔が悪いうえに20代後半なのに頭髪が激しく後退中(泣)の私は、これを知った時にはムッとしましたが、
    後で冷静になって、自分にとって悪い時期の写真を見た時に、少し納得してしまいました。
    ヒドイ顔!
    自分で見ても、更に醜い自分が写っていたので。

    でもやっぱりリンカーンは好きになれないなあ・・・。

  • ふふ。あたしのデスクの上には鏡が置いてあります。
    そして、相手の態度は私の心の鏡、って付箋紙にメモして、PCのモニタに貼ってあります。
     
    ブスって言葉がありますでしょ。
    あれ、不細工って意味じゃなくて、ムスッとした表情をしてる人の事の呼称だと思ってます♪
    この定義でいくと、あたしは不細工だけどブスじゃないんです(笑)

  • 相手が自分の鏡だとは、よく聞きますが、だとすると逆もまた真なりですね。

    赤ちゃんは、周りの大人の表情を真似しながら覚えていきますものね。
    大人になっても、それは無意識レベルで続けていそうですね。

    自分がにっこり笑顔になれば相手もつられてにっこり笑顔になり、相手の笑顔につられて自分もにっこりする。
    これ、よく日常でしていますね、そういえば。

    なおきんさんの視点って、ぐるっと360度見渡してる感じで新鮮です♪

  • 人相は発する言葉とも比例してると思います。日頃から、マイナス思考な発言、人の悪口、不満を言っている人は確実に表情に刻み込まれています。
    そして悪い流れを自分で呼び寄せてしまう悪循環。

    それに気づいた時から出来るだけ不満や文句は口にしないように心がけるようになりました。

    気づいたら自分の顔に責任をもたなければいけない年齢が目の前です!

    ところでフラッと寄ってくださるの大歓迎です。もし遭遇したら緊張して声かけられないかもです…

  • こんにちは(^^)

    Rachealさんのコメントを見て、私も思っていることがあります。
    私の身近にも、日頃から人の悪口、イヤミ、そして”誰かのせい”
    にする人がいます。

    でも決して悪い人じゃないんです。
    仕事もきちんと責任を持ってするし、聡明だし気遣いも思いやりもある。
    ただ発する言葉にそれが多い。
    思考の癖なのかな?って私は思うんですけど。

    その人自身、いやみを言っている事も、”誰かのせい”
    でない事も十分承知していると思います。

    残念だなぁ〜って思いますね。
    だって、人相もそんなに悪くないし、いい人なのに、
    やっぱりその人の空気はどこか暗い。
    そして、周りから疎んじられている。

  • わんわんわんさん、一番ゲットおめでとさまです!
    反面教師も立派な指南をくれる人たちですから、大事にしましょう。それから言われるとおり、周囲と自分はそのレベルで均一化されていくもんですね。人は思う人になるし、思われる人になるんです。イラ写もレベルがあまり下がらないようがんばります。(バナナメンはご愛嬌ということで)
    ——————————-
    楽庵さん、
    リンカーンは言われているような人道主義者ではないことが明らかになってますね。さて、人を顔で判断する人こそ、人から顔で判断されるとも聞きます。結局のところ、人の振る舞いは「どう見てもらいたいか」によるのだそうです。楽庵さん、だいじょうぶ。ぼくも頭が薄くなってますが、ぜんぜん気にしてません。洗い髪が乾きやすいので扱いが楽ちんだし。
    ——————————-
    市井みさとさん、
    なるほど、なるほどと思いながら拝読させてもらいました。ぶすっとした表情をブスというのでしょうね。考えてみたら、ぼくが好きになった人って表情とか人相がいい人だったような気がします。一緒にいて気持ちのいい人は、そういうひとですね。
    ——————————-
    はてなさん、
    ほんとそうですね。相手との間には鏡があって、相手と同じような顔を自分もしてる。自分がした顔を相手もしてる。というものなのでしょう。習慣こそがその人を作るから、ふだん突き合わせている顔に人相が作られていくというわけですね。
    ——————————-
    Rachealさん、
    いやあ、ホントですね。人の悪口や不満を行っている人の顔って、歪んで見えますよね。悪い流れを自ら呼び寄せてしまう、という部分に共感です。お店、歓迎ということで安心しました。ぼくだとわからないかもしれないので、紙ナプキンに「ちびきち」書いてそっとお知らせします。
    ——————————-
    Yossyさん、
    横レスありがとさまです。こんなふうに会話が広がるとぼくも嬉しいです。「思考の癖」というのはありそうですね。同じことされたり、同じ状況を見ていながら、人によって解釈や反応がずいぶん違う。言葉や態度は軽んじてはならないなあ、とつくづく思いました。

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    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。