フライトレーダーを眺めれば、世界の平和度がわかる

空を飛ぶなおきんとちびきち

米ボーイング社によれば、現在全世界で使用されている民間航空機は約2万機。20年後には4万機に倍増するという。

この間、地球上は73億人から86億人とちょうど中国ひとつぶんもの人口が増えるが、倍ほどではない。意味するところは、ひとりあたりの渡航数が増えるか、利用者の裾野が広がるということだ。年間で飛行機に乗る回数が増え、これまで飛行機に乗らなかったひとが乗るようになる。

スマホやパソコンで、いま世界中を飛び回る旅客機をリアルタイムで表示してくれるサービスがある。実際、画面をちょっとずつ移動している飛行機アイコンのひとつをクリックすれば、どこの航空会社の何便があらわれ、詳しい方角や高度、巡航速度などが示される。見ていて飽きない。想像力をたくましくすれば、いまこの瞬間も何万人もの人々が高度一万メートル付近を座った格好で飛び交っているわけだ。なんともシュールではないか。

フライトレーダー アプリ
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日本などはもうびっしりと飛行機アイコンに覆われている。地図を拡大してみると、航空機ヘリコプターまで表示されている。アメリカ本土や中東、マレー半島などもすごい数の航空機が飛び交っているのがわかる。

20年でこの数が倍になる!なんだか接触事故でも起きちゃうんじゃないかと心配にもなる。いまでこそ機外に別の航空機を見ることは稀だが、これからはけっこうな確率で見ることになりそうだ。空港はこれからも増え続け、空港のターミナルも増えつづけるのだろうか。

先日もまたイスタンブールの空港での自爆テロが起きた。
テロの発生件数は2014年は過去にあったどの年よりも多い。この傾向はしばらく続くだろうから、飛行機の移動や滞在地の治安などに不安を覚える人は多いだろう。空港でテロが起こった場合、ぼくはこのアプリを使って飛行機の発着や周囲の状況を見るクセがついた。一時的なのか深刻なのか、航空機の流れを見ればわかる。

テロ発生件数の推移:2014年度は過去どの年寄りも多く発生している。今後は高止まり傾向か?

テロ発生件数の推移:2014年度は過去どの年寄りも多く発生している。今後は高止まり傾向か?

 

この地球のいったいどのあたりがキケンなのかは、飛んでいる航空機の数や航空会社を見ると見当がつくこともある。例えば下の画面は中東・アフリカ地域だが、シリア、イエメン、リビア、イラク、チャド上空にはほとんど航空機が飛んでいない。もちろん周辺に空港が無ければ発着するすべもないが、国際航路として使うにはあまりにリスクが高いからだろうと思う。航空機が飛んでいないエリアは、なにかしら問題があるとみていい。

  • 中東・アフリカエリア (飛行機アイコンは移動方向も示し、実際動きます)
ISISの支配地域(シリア、イラク)上空にほとんど航空機はない。内戦中のリビア、イエメン、アフガニスタンもしかり

ISISの支配地域(シリア、イラク)上空にほとんど航空機はない。内戦中のリビア、イエメン、アフガニスタンもしかり

  • 東アジアエリア(飛行機アイコンは移動方向も示し、実際動きます)
東アジア上空にはたくさんの航空機がいるが、北朝鮮上空には1機もいない(たまに中国からある)

東アジア上空にはたくさんの航空機がいるが、北朝鮮上空には1機もいない(たまに中国からある)

人は裕福になったり経済的に成熟すると、モノにお金を払うより、経験にお金を払うようになる。旅行などはそのバロメータになりそうだ。もっともぼくは旅行貧乏だから、サンプルとしては不適切なのだろうけれど。

豊かな国民が多ければ離陸数が増え、豊かな国になれば着陸数が増える。UNWTO(世界観光機関)によれば現在12億人もの国外旅行者が、2020年には16億人まで増加するとしている。10年前は6億人だったことを思えば、ものすごい勢いで増えているというわけだ。

 

平和の数だけ航空機が飛ぶ。

 




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なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。